暑い…
日差しが強い…
クーラーつけなくていいかな…
やっぱ、ダメだ…
もう、9月なのに。
今年の夏は地球温暖化ならぬ、地球沸騰化と言われるほど、なかなかに厳しい暑さが続く夏だった。
「夏だった」と過去形で話したいところだが、暦の上では秋のはずである9月中旬の現在も、最高気温は35℃を記録している。
9月は一体、いつから夏の仲間入りを果たしたのか。
知らないところで、勝手にチームメンバーを増やさないでほしい。
暑さに耐えながら、赤とんぼが横切る天高い空を眺める秋がくるなんて、ほんの何年か前までは思ってもみなかった。
窓の外に広がる景色は紛れもなく秋なのに、吹き抜けるのは熱風であり、照りつける日差しは夏のそれそのものである。
おかげで、最近の私はうろこ雲を眺めながら「暑い、暑い」とアイスクリームを食べるはめになっている。
「いま外に出たら、溶けそうだなあ」
そんなことを思いながら、夕方になってもなかなか涼しくならない空をぼうっと眺める。
ふと、「そういえば、昨年は急に寒くなったなあ」と思い出し、我が家の家計簿をさかのぼってみた。
すると、なんと、昨年は9月下旬に入った途端、冬用の羽毛布団を欲するくらいには秋が深まっていた、らしい。
(引越しをして初めての秋冬を迎える我が家にはまだ冬用布団がなく、翌日大急ぎでお店へ買いに走ったのだ。)
いつまでもいつまでも、身体にこたえる暑さが続くのは勘弁してほしいが、ある日とつぜん人が変わったかのように気候がガラリと変わってしまうのも、いかがなものか。
せめてもう少し、秋らしく、運動会のリレーのように助走をつけて間合いを取りながら、夏からのバトンを受け取ってほしい。
と、勝手なことを思いながら、今日も美味しくアイスクリームを食べている。