「読みたい」本が読めない
三度のご飯も読書も大好きな筆者ですが、社会人になってからは本を読む時間がなかなか思うようにとれず、学生の頃に比べて読書量がぐっと少なくなりました。
仕事や家のこと、名もなき家事に追われていると毎日があっという間に過ぎていき、そうこうしているうちに、読みたい本たちが部屋の片隅に堂々とした山を次々と作っていくありさまです。笑
さらに「あれをやらなきゃ」「これもやらなくちゃ」と慌ただしい時間を過ごしていると、いつの間にか「読みたい」本ではなく「読むべき」本を手に取るようになっていました。
時間があるなら、もっとこういう本を読んだ方がいいかな・・・
いつの間にか、自己啓発本やビジネス書ばかりを手に取ることが多くなりました。
学生の頃のように迷いなく、ただただ純粋に「読みたい!」と思いながら手にした本ではないため(購入するときはこれなら読めそう、読みたいという気持ちは少なからずありますが・・・)やはり読み進めるスピードは、読みたかった本を読むときと比べて遅くなりがちでした。
本を読みたいのに、本を読む腰が重くなっている。
読みたい本があるのに、その本を読むことになんだか罪悪感を感じる。
そんな日々がわりと長い間続いていたように思います。
本屋さんに行くと自分の本音がわかる?
そんなとき、ある本を読んでハッとさせられました。
ある本とは、日本のHSP専門カウンセラーの武田友紀先生が書かれた『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』です。
この本では、繊細さん(HSP)がもつ「繊細さ」は克服すべき課題ではなく幸せを感じるための大切な感性であるととらえ、その感性をまずは自分の幸せのために活かすことや、そのための実践方法などが紹介されています。
本書の中には、次のように書かれています。
それでもやっぱり、自分がどうしたいかわからない。
直感、働いていない気がする・・・・・・!
そんなときは、本屋さんに行くと自分の本音がわかります。店内をゆっくり一周すると、ふと目に入る表紙やタイトル、手に取りたくなる本がないでしょうか。
(中略)
手に取ったとき、ほっとするもの、ふわっと気持ちが明るくなるもの、ワクワク感のあるものが「今やりたいこと」です。
逆に、どことなく気分が暗くなるもの、体がぎゅっとこわばるもの、義務感を感じるものは、今やりたいことではありません。(中略)
本を手に取ったときに明るい感覚がないのであれば、それは今やりたいことではありません。不安からくる「~すべき」という思考です。
(中略)
気持ちが明るくなる感覚をコンパスに、自分の本音を把握してくださいね。
武田友紀著『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』(ダイヤモンド社)
私も「~べき」で本を選んでる!
たしかに言われてみれば、本屋さんに行くとパッと目に飛び込んでくるタイトルの本とそうでない本があります。
さらに日を改めてみると、前とはちがう別の本が目に入ったりもします。
今ある「読みたい」という気持ちは大切な直感であり、今の自分の気持ちにぴったりと寄り添っていること。
その直感を大切にすることは、なにも悪いことではないこと。
その「読みたい」という気持ちを無理に抑え続けていると、いつしか自分自身の本当の気持ちも分からなくなってしまうということに気づかされました。
「なんだかいいな」の直感を大切にする
本書では、直感は心の声であり、直感を大切にすることは自分の本音を大切にすることだと書かれています。
「なんだかいいな」を行動にうつし実現させていくことで、自分の中に「いい時間」がもてるようになること。
繊細さんが元気に生きるためには「小さなことから、やりたいことをする」ことがとても大切なのだそうです。
それを知ってからは、自分の「読みたい」を素直に受け取って
本を選ぶように心がけています。
さらに、「読みたい本を読む」を実践したことで、自分のなかの「ある変化」に気がつきました。
それは、今まで「読むべき」ととらえていた本が「読みたい」のカテゴリーに自然に入るようになったことです。
自分の気持ちに素直になったことで、自分の中にある「読みたいBOX」の容量が広がったような感覚でした。
その時々で「いいな」と感じるものをきちんと大切にしていくことで、自分の直感がよりよく研ぎ澄まされていくのを実感することができました。
【番外編】読書の時間がとれないときは・・・
それでもやはり、毎日の生活の中では読書に充てられる時間がどうしても限られます。
そんなとき、私がよく使っているのはAmazonのオーディブルです。
こちらはAmazonが提供する「書籍を朗読した音声」の配信サービスのことで、簡単にいうと「耳で聞く読書」です。
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